玄武神社(げんぶじんじゃ)

 春四月の第二日曜に行われる「玄武やすらい祭」は疫病鎮めの囃しと踊りの行列が続き、花の精によって疫病神を封じ込める美しい行事が古くから続いています。行列の花笠の下に入ると疫病にかからないといわれています。「玄武やすらい祭」は国の重要無形民族文化財に指定されています。

 同じ日に近くの今宮神社でも「やすらい祭」が行われます。

 蛇が亀に巻き付いている霊獣の玄武は都の北を守ってくれる神であり、方除けのご利益がいただけます。
 王城の守護四神は玄武が北、青龍が東、朱雀が南、白虎が西を守ります。

玄武神社の所在地
 
京都市北区紫野雲林院町88
玄武神社の参拝 境内参拝自由
玄武神社へのバス
●市バス「堀川鞍馬口」下車、徒歩
●市バス「大徳寺前」下車、徒歩5分

玄武神社の由緒

玄武神社(げんぶじんじゃ)

 祭神として、文徳(もんとく)天皇の皇子である惟喬(これたか)親王を祀(まつ)り、別名惟喬社(これたかのやしろ)とも呼ばれている。
 社名の玄武とは、青竜(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)とともに王城を守る四神の一つで、平安京の北面の守護神として名付けられた。亀に蛇が巻き付いた形で描かれる事が多い。
 当社の起こりは、親王の末裔(まつえい)で当時この地に住んでいた星野茂光が、元慶(げんけい)年間(八七七~八八五)に、親王の御霊を慰め、また王城北面に鎮護を願って、親王の外祖父に当たる紀名虎(きのなとら)が所蔵していた親王寵愛の剣を祀(まつ)ったことに始まると伝えられている。
 毎年四月の第二日曜日には、「玄武やすらい花」(国の重要無形民族文化財)が行われるこの民族芸能は平安時代の花の精の力による疫神封じ(花鎮(しず)め)に由来し、桜や椿で飾られた風流傘を中心に、鉦(かね)や太鼓の囃(はや)しにあわせて鬼や小鬼が町を踊り歩く。京都の奇祭の一つとして知られている。
            京 都 市
上の文は玄武神社に掲示されている京都市の駒札説明板(下の写真)を再録しています。

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