鷺森神社
(さぎのもりじんじゃ)

 11月下旬頃より東西に長い参道の紅葉が真っ赤に染まります。一乗寺地区にはいくつもの紅葉の名所がありますが、鷺森神社のその一つです。

 素盞嗚尊をお祀りする本殿は南を向いており、御幸橋を渡る南北の細い道が本来の表参道ではないかと言われてます。

 紅葉に囲まれて建つ鳥居の扁額には鷺森神社の神号の「鬚咫天王」と書かれており周囲に六個の菊の御紋が見られます。

 5月5日に催行される例祭の「さんやれ祭」は菅笠を被った少年達が「さんやれ」と叫びながら練り歩きます。

鷺森神社の御祭神
 
素盞嗚尊(すさのおのみこと)
鷺森神社の御神徳
 
家内安全、旅行安全、縁結び、所願成就
鷺森神社の所在地
 
京都市左京区修学院宮ノ脇町16
鷺森神社へのバスと電車
●市バス「修学院道」下車、東へ徒歩約10分(京都駅前より5系統に乗車)
●叡山電車「修学院」下車、東へ徒歩10数分

鷺森神社の由緒

鷺森神社由緒

御祭神 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
御神号を鬚咫天王(すだてんのう)と称し奉る
御神徳 家内安全 旅行安全 縁結び 所願成就
例祭日 五月五日
当神社創建は貞観年間にして今より壱千百年余り前に比叡山麓の赤山明神の辺に祀られてあったが応仁の乱の兵火に罹り社殿焼失し今の修学院離宮の山中に移し祀られてあった。後水尾上皇この地に離宮を造営されるにあたり此の鷺森に社地を賜わり元禄二年(西暦一六八九年)遷座相成り修学院山端地区の氏神神社として現在に至っている。
 後水尾上皇も霊元法皇も修学院行幸の砌には当神社へも参拝され霊元法皇享保十四年二月三日の行幸の御時
 をりいるを見し鷺森すぎかてに
   わけきて今日はむかふ神垣 との御製あり
 毎年五月五日の神幸祭には霊元法皇乗御の凰輦を改装した御輿の渡御と共に“さんよれ”という踊と囃(はやし)が珍らしく少年達の菅笠に紅だすき姿で練り歩く風情が古風豊かで可憐である。
現本殿は安永四年(西暦一七七五年)に改築されたもので緑濃き神域には桜樹楓も多く四季幽鳥の声を聞く 閑静な境内であり御祭神の御神徳により広く人々の崇敬を集めている。
          鷺森神社社務所
上の文は鷺森神社に掲示されている由緒書(下の写真)を再録しています。

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