梅宮大社
(うめのみやたいしゃ)
酒造りの神様がお祀りされている梅宮大社の楼門の上層階や境内には酒樽がたくさん積まれています。本殿の御祭神の大山祇神(おおやまずみのかみ)は又の名を酒解神(さけとけのかみ)とも呼ばれ、大堰川対岸の松尾大社と共に酒造業者など酒を扱う方々の信仰を集めています。
梅宮大社のご利益には「子授かり」があり、拝殿の横にある「またげ石」を跨ぐと妊娠するといわれています。これは皇子に恵まれなかった嵯峨天皇の皇后、檀林皇后が、本殿の横に鎮座する「またげ石」をまたいで子どもを授かったことに由来します。檀林皇后は相殿にお祀りされています。
ほかにも相殿にお祀りされている仁明(にんみょう)天皇は、雅楽を最初に作曲され、横笛の名手でもありました。このことから音楽成就のお守りも授与されています。(仁明天皇は在位は833年~850年の第54代天皇です。)
酒解神(さけとけのかみ)は御子・酒解子神(さけとけこのかみ)と大若子神(おおわくこのかみ)とが一夜の契りで小若子神(こわくのかみ)が生まれたことの喜びを狭名田(さなだ)の稲をとって天甜酒(あめのうまざけ)を造り、これを飲んで祝ったといういわれから、酒造祖神として崇められ、酒造に関わる人達の信仰を集めるようになりました。
酒解子神(木花咲耶姫命)は海岸の砂の上の産屋で子を産んだことのいわれから、梅宮神社社殿の下の白砂を入れた「うぶすなの御守り」や「安産岩田帯」も授与されます。「うぶすなの御守り」は産床の下に敷くと安産の効果があるそうです。
3月の梅宮大社神苑には約35種、約550本もの梅の花が咲き揃います。
梅宮大社の鎮座地
京都市右京区梅津フケノ川町30
梅宮大社の拝観 参拝境内自由
梅宮大社の神苑拝観料 500円
梅宮大社の神苑拝観時間
朝9時より夕4時半(受付修了)まで
梅宮大社への公共交通機関
●阪急嵐山線「松尾」駅下車
大堰川の松尾橋を渡り徒歩約10分
●市バス「梅宮神社前」下車徒歩数分
(京都駅前より28系統乗車)