白雲神社(しらくもじんじゃ)

 蛇は弁天様のお使いと言われています。この白雲神社と姉妹関係にある京都出町柳の妙音弁財天堂とともに平成25年巳年の正月には多くの初詣参拝者で賑わいました。

 白雲神社は京都御苑内の西園寺家の邸址に鎮座しており、御所の弁天さんとして京都市民に親しまれています。

 御祭神は琵琶を弾くお姿の妙音弁財天坐像で平成14年に重要文化財に指定されました。

 神域には清らかな名水が湧き出ています。

白雲神社の御祭神
 妙音弁財天(市杵島姫命(いちきしまひめのみこと))
白雲神社の御利益
 
琴等の楽器、生け花等の芸事の上達、財宝管理
白雲神社の鎮座地 京都御苑内
参拝、拝観
自由
白雲神社への公共交通機関
 烏丸通を走る市バス「烏丸下立売」下車
  (御苑の出水(でみず)口より東へ徒歩数分)
 烏丸通を走る市バス「烏丸下長者町」下車
  (蛤御門より東南へ徒歩数分)

白雲神社の由緒

白雲神社

 御祭神は妙音弁財天と称え市杵島姫命を祀る。
琵琶を家業とする西園寺家に楽神として伝えられ太政大臣西園寺公経卿北山第(京都衣笠大北山の西北、現在の金閣寺がその旧址である)の造営にあたり妙音堂を第一に建立、元仁元年(1224)十二月別当成就心院に回向さしめ皇后邦子内親王(安嘉門院)臨御せられたのを奉斎の始めとする。
増鏡、中務内侍日記、太平記等に当時の風雅なたたずまいがうかがわれるが、その後同家の盛衰に伴い変遷あり。近古には赤八幡京極寺に鎮座されたと伝えられる。
 明和六年(1769)前内大臣西園寺公晃卿、前右大臣西園寺賞季卿勅許を賜り同家邸内(当地)に妙音堂を再興、天保十一年(1840)、安政四年(1857)の社殿修築に際しては禁中各御所より御寄付を賜り禁裏御祈祷所と定められた。明治から昭和にかけて首相あるいは元老として近代日本の礎を築いた西園寺公望卿が家塾「立命館」を開設したのもこの地である。
 明治十一年(1878)神仏混淆の作法を神式に改め社号を白雲神社とする。
 御神徳あらたかなる霊社として崇敬者は京都府下は元より近畿一円にあまねく。
例祭 六月十五日
火焚祭 十一月十日
巳の日祭 毎月巳の日午前七時執行 御参列自由
上の文は白雲神社に掲げてある駒札由緒書(下の写真)を再録しています。

京都御苑の桜の写真もご覧ください。

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