藤森神社紫陽花苑-京都の神社

 

藤森神社(ふじのもりじんじゃ)紫陽花苑

 

由 緒

藤森神社(ふじのもりじんじゃ)

 平安遷都以前に建立された古社で、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、神功(じんぐう)皇后、日本武尊(やまとたけるのみこと)など十二柱に及ぶ神々を祀り、洛南深草の産土神(うぶすながみ)としえ崇敬されている。
 「菖蒲の節句」発祥の神社として知られ、菖蒲が勝負に通じること、毎年五月五日に行われる藤森祭で曲乗りの妙技で有名な「駈馬(かけうま)神事」が行われることから、勝運と馬の神社として特に信仰が厚い。また、日本書紀の編者であり、日本最初の学者である舎人親王(とねりしんのう)を祭神としていることから、学問の神としても信仰されている。
 本殿は、正徳二年(一七一二)に中御門(なかみかど)天皇より賜った宮中内侍所(ないしどころ)(賢所(かしこどころ))の建物といわれる。また、本殿背後東にある八幡宮は応神天皇を祀り、西にある大将軍社は磐長姫命(いわながひめのみこと)を祀る。どちらも重要文化財に指定されており、特に、大将軍社は平安遷都のとき、王城鎮護のため京都の四方に祀(まつ)られた社(やしろ)の一つであるといわれ、古来より方除けの神として信仰されている。
 本殿東の、神功皇后が新羅侵攻の際に軍旗を埋納したといわれる旗塚や、二つとない良い水として名付けられたという名水「不二(ふじ)の水」は有名である。
 六月の紫陽花(あじさい)が見事で、「紫陽花の宮」とも呼ばれている。 京都市
上は藤森神社に掲げられている京都市の由緒説明板をそのまま再録しています。

▼藤森神社は下の2枚の写真をご覧いただけます。▼

  • 藤森神社紫陽花苑

藤森神社境内に二つある紫陽花(あじさい)苑では約40種、3,500株の見事な花が鑑賞できます。西洋あじさい、額あじさい、アナベル、おたふくあじさい等の花が紫、青、白、ピンクの色で咲き競います。

鎮座地/京都市伏見区深草鳥居崎町609
境内拝観自由 紫陽花苑入苑/300円(6月上旬〜7月上旬)
藤森神社への公共交通機関/

京阪電車「墨染」駅、JR奈良線「藤森」駅より徒歩約5分

▼藤森神社の第一あじさい苑(6月中旬に撮影)
京都観光ガイド藤森神社1