山科神社(やましなじんじゃ)

 赤穂浪士にゆかりのある大石神社や岩屋寺の南隣に建つ静かな神社です。

 ご祭神には日本武尊(やまとたけるのみこと)と日本武尊の御子の稚武王(わかたけのみこと)の二柱がお祀りされています。

 訪れる人は少ないようですが、九世紀末頃に創建された千年以上の歴史を持ち、立派な社殿を構える神社です。

 山科一の宮とも言われ西巌谷大明神として祀られてきました。

山科神社の住所
 
京都市山科区西野山岩ヶ谷町1
山科神社へのバス
 京阪バス「大石神社前」下車、徒歩約15分

山科神社の由緒

山科神社(やましなじんじゃ)

 日本武尊(やまとたけるのみこと)・武王稚(わかたけのみこと)を祀る。
 社伝によれば寛平九年(八九七)宇多天王の勅命により創建されたと伝え、以後、この地の豪族宮道(みやじ)氏の祖神として、また山科一ノ宮とも呼ばれてこの地の産土神として人々の崇敬を受けて栄えてきた。
 盛時には、社領を丹波、山城に持ち、社殿の規模も大きかったが、度々の兵火のため焼失し、現在は、三間社流造の本殿及び権殿、拝殿、神庫などが残っている。
 また、元禄十四、五年(一七〇一~〇二)赤穂浪士の大石良雄が山科の里に隠棲していたが、その時、当社奥の院岩屋神社に参篭して、大願成就を祈ったといわれている。
 例祭は、「山科祭」と呼ばれ、毎年十月十日に行われる。
                京都市
上は山科神社に掲げられている京都市の由緒書を再録しています。

index