天龍寺の拝観は写真の庫裏が拝観受付となっています。

 

嵐山渡月橋からほど近く 天龍寺 庫裏と曹源池庭園

 

天龍寺 てんりゅうじ

 天龍寺は右の写真の庫裏が拝観受付となっています。500円を払うと方丈の前に広がる美しい曹源池の光景等が拝観できます。
 天龍寺を開山した夢窓国師(疎石)は鎌倉時代末期の南禅寺の住持(じゅうじ)もつとめた臨済宗の僧で、建治1年(1275)に伊勢の国で生まれ観応2年(1351)に没しました。夢窓の号は後醍醐天皇から賜ったものですが、他にも歴代7代の天皇から号を賜っています。足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために夢窓国師を開山として天龍寺を建立しました。夢窓国師は池泉廻遊式の曹源池庭園を作庭しただけでなく、天龍寺を作る為の資金をまかなう為の天龍寺船にも貢献しています。天龍寺の建立当時の室町幕府の財政事情は厳しく、南朝北朝からの援助も得られませんでした。天龍寺の建立資金を得るために途絶えていた元との貿易を再開し、その貿易船が天龍寺船と呼ばれています。

天龍寺の宗派 臨済宗天龍寺派
天龍寺の庭園拝観 500円
 本堂の拝観は100円を追加
天龍寺への公共交通機関
 JR「嵯峨嵐山」下車 徒歩約10分
 京福嵐山線(らんでん)「嵐山」下車徒歩すぐ
 市バス「嵐山天龍寺前」下車 徒歩すぐ
 京都バス「京福嵐山駅前」下車 徒歩すぐ

▼下は天龍寺の門前ににかかげてある京都市の駒札由緒書(京都市の正式名:名所説明立札)をそのまま再録しています。(右の写真)
天龍寺(てんりゅうじ)
霊亀山(れいきざん)と号する臨済宗天龍寺派の大本山で、釈迦如来を本尊とする。平成六年(一九九四)に世界文化遺産に認定された。 足利尊氏(あしかがたかうじ)が後醍醐天皇の菩提(ぼだい)を弔うため、暦応(りゃくおう)二年(一三三九)、夢窓疎石(むそうそせき)を開山に迎え創建した寺院で、当初は暦応資聖禅寺と称されたが、尊氏の弟直義(ただよし)が見た金龍の夢に由来し、天龍資聖禅寺と改められた。その後、寄進や天龍寺船の貿易収入により伽藍(がらん)が整えられ、至徳三年(一三八六)には、京都五山の第一位を占め、大いに隆盛を極めた。しかし、度重なる災火により堂宇を焼失し、現在の諸堂は明治以後に再建されたものである。夢窓疎石の作庭と伝えられる地泉回遊式庭園は曹源池(そうげんち)を中心に遠景の嵐山と近景の亀山の借景を巧みに取り入れており、国の史跡及び特別名勝第一号に指定されている。また、寺宝として、絹本著色(けんほんちゃくしょく)夢窓国師像など数多くの重要な文化財を蔵している。 京都市

春には天龍寺の桜もきれいです。

天龍寺庫裏

天龍寺曹源池1

天龍寺曹源池2

天龍寺駒札