世界遺産の天龍寺は京都嵯峨嵐山渡月橋の近くにあります。

天龍寺の由緒

天龍寺

　天龍寺は、ユネスコ（国際連合教育科学文化機関）で採択された世界遺産及び自然遺産の保護に関する条約に基づき、「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産リストの登録されました。このことは、人類全体の利益のために保護する価値のある文化遺産として、とくに優れて普遍的価値をもっていることを国際的に認められたことになります。

　天龍寺は、嵐山を背景として建長７年（1255）に造営された離宮を暦応２年（1339）に禅寺へ改めたものです。当所は三門、仏殿、法堂、方丈が一直線上に並ぶ典型的な禅宗寺院の伽藍が整えられ、さらに方丈の裏には夢窓疎石が携わって、自然の地形を大きな築山に見立てた庭園がつくられました。その後、たびたびの兵火によって主要伽藍は失われましたが、庭園は現在も残されており、園池の北汀から東汀にかけて作庭後何回か手が加えられているものの、当時の趣を伝えています。
　滝組竜門瀑、石橋、岩島といった石組を立てたダイナミックでしかも繊細な趣の池庭で、方丈からの眺めを重視した構成や石組の手法は室町時代以降発展する枯山水庭園や護岸石組に影響を与えています。
登録年月日　平成６年（1994）12月15日決定、17日登録
　　　　　　　　　　　　　　京都市
▲上は天龍寺に掲げてある世界遺産に関する京都市の説明板（下の写真）を再録しています。

きれいな桜の写真は天龍寺の桜の写真のページでご覧下さい。近くの嵐山渡月橋の写真もご覧ください

 
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